腕時計の防水性能を完全解説。気圧・m表示の本当の意味

2026.04.08 2026.04.12 約19分 コラム

※ 価格・仕様等の商品情報は掲載時点の内容です。最新情報はGrand Seiko Salon HARADAにてご確認ください。

「10気圧防水」と書かれた腕時計をつけて、プールに入っても大丈夫でしょうか。多くの方が「10気圧なら水深100mまで耐えられる」と直感的に考えがちです。しかし、実はこの認識には大きな落とし穴があります。

日本産業規格(JIS)における「10気圧防水」とは、静止した状態で10気圧の水圧に耐えられるという試験結果のことです。つまり、水中で動いたり、水流が直接当たったりする状況は想定されていません。水泳や水上スポーツには使えますが、本格的なスクーバダイビングには設計されていないのです。

この違いを理解しないまま使ってしまい、大切な時計を水没させてしまうケースは、店頭でも決して珍しくありません。特に高価な時計ほど、水回りでの事故は避けたいものです。正しい知識があれば、大切な一本を長く安心して使い続けることができます。

この記事では、腕時計の防水性能について、JIS規格の枠組みから具体的な使用シーンまでを一通り解説します。さらに防水性能を長く維持するための注意点もお伝えします。そしてグランドセイコーの実在モデルを例に、日常生活用防水から本格的な潜水時計までの違いをご紹介します。

購入前に防水性能を正しく理解したい方、手持ちの時計の適切な使い方を知りたい方にとって、実用的な指針となる内容を目指しました。防水性能の話は技術的で取っ付きにくい印象があるかもしれません。しかし、要点を押さえれば決して難しい話ではありません。店頭でお客様に説明する際に使っている切り口を、できるだけ分かりやすくまとめました。少しお時間をいただいて、最後までお付き合いいただければ幸いです。

1. 防水性能とは?基本の仕組み

腕時計の防水性能は、ブランドごとにバラバラの基準で表記されているわけではありません。国内外の公的な規格に基づいて試験され、定められた表示ルールに沿って記載されています。まずはこの枠組みを理解することが、防水性能を正しく読み解く第一歩です。

防水時計を定める2つの規格

腕時計の防水性能については、日本産業規格(JIS)と国際標準化機構(ISO)によって細かく定められています。そして一般用と潜水用がそれぞれ別の規格になっているのが重要なポイントです。

規格番号対象対応国際規格
JIS B 7021一般用防水携帯時計—種類及び防水性能ISO 22810
JIS B 7023潜水用携帯時計—種類及び性能ISO 6425

一般用と潜水用が別規格であることは、非常に重要なポイントです。試験項目の数も、想定される使用状況も、両者では大きく異なります。同じ「防水時計」というカテゴリに括られていても、設計思想そのものが別物だと考えてください。

なお、JISは2019年7月の法改正により、従来の「日本工業規格」から「日本産業規格」へと名称が変更されました。現在でも略称のJISは同じですが、正式名称としては新しい呼び方を使うのが正確です。国内での運用は、一般社団法人日本時計協会(JCWA)が担っており、会員各社の製品に対してこの基準が適用されています。

「気圧」と「メートル」の使い分け

防水性能の表示には、「bar(気圧)」と「m(メートル)」の2種類があります。JISではこの使い分けに明確なルールを設けており、次のように決められています。

  • 日常生活用の防水時計は、気圧(bar)で表示
  • 潜水用の防水時計は、水深(メートル)で表示

たとえば「W.R. 10 BAR」と書かれていれば日常生活用です。一方「AIR DIVER’S 200m」とあれば潜水用という具合に、表示を見るだけで両者を区別できます。

気圧と水深の関係は、おおむね次のように換算できます。10気圧 ≒ 10 ATM ≒ 10 BAR ≒ 水深約100m ≒ 330ft。厳密には1気圧と1 BARには1.01325の差がありますが、実用上はほぼ同等と考えて差し支えありません。

ただし、海外ブランドでは気圧とメートルが混在した表記もあります。日常生活用なのにメートルで記載されていたり、atmやftが併記されていたりする場合もあります。手元の時計を確認する際は、必ず取扱説明書を参照することをおすすめします。

表示はどこに書かれているか

防水性能の表示は、文字盤または裏ぶたに記されていることがほとんどです。代表的な表記には次のようなものがあります。

  • 「WATER RESIST」「W.R.」: 日常生活用防水(2〜3気圧)
  • 「W.R. 5 BAR」「W.R. 10 BAR」「W.R. 20 BAR」: 日常生活用強化防水
  • 「AIR DIVER’S」: 空気潜水時計
  • 「HE-GAS DIVER’S」: 飽和潜水時計

逆に、こうした表示が一切ない時計は「非防水」と分類されます。水に触れない前提で使う必要があり、うっかり手を洗う際にかかる水滴でも故障の原因になり得ます。アンティーク時計や一部のドレスウォッチは非防水の場合もあるため、購入時には必ず確認してください。

2. 防水等級の種類

JIS規格では、腕時計の防水性能を大きく5つの区分に分けています。それぞれの等級で推奨される使用シーンが異なるため、購入前に自分のライフスタイルと照らし合わせることが何より大切です。ここでは各区分の特徴を詳しく見ていきましょう。

5つの区分の全体像

区分は次の表のように整理されます。非防水から飽和潜水時計まで、段階的に防水性能が強化されていく構造です。

JIS区分通称気圧/水深の目安代表的な表示推奨される使用シーン
非防水表示なし水に触れない
1種防水時計日常生活用防水2〜3気圧WATER RESIST汗・雨・洗顔
2種防水時計日常生活用強化防水5気圧W.R. 5 BAR水仕事
2種防水時計日常生活用強化防水10気圧W.R. 10 BAR水泳・釣り
2種防水時計日常生活用強化防水20気圧W.R. 20 BAR素潜り
1種潜水時計空気潜水時計100m以上AIR DIVER’S 200mスクーバダイビング
2種潜水時計飽和潜水時計ヘリウム排出弁搭載HE-GAS DIVER’S飽和潜水

1種防水時計(日常生活用防水)とは

1種防水時計は、一般的に「日常生活用防水」と呼ばれるカテゴリです。2〜3気圧までの圧力に耐えられる設計で、想定される使用シーンは「水滴が軽くかかる」レベル。具体的には、汗をかく、雨にあたる、顔を洗うといった場面です。

表示は「WATER RESIST」または「W.R.」。気圧の数値は省略されることが多く、気圧表記があっても「3 BAR」程度にとどまります。文字盤に小さく記された表示を見て「防水と書いてあるから水に強い」と早合点してしまいがちですが、実際は想定以上に限定的な性能なのです。

このクラスの時計は、シャワーや水仕事には向きません。また、手洗いの際に水道水が直接かかるのも推奨されません。ドレスウォッチやアンティーク系のモデルに多く採用されている等級で、スーツに合わせてビジネスシーンで使うのが本分と考えてください。防水性能が低い時計は「手を洗うときは外す」という習慣を身につけることで、長く使い続けることができます。

2種防水時計(日常生活用強化防水)とは

2種防水時計は「日常生活用強化防水」と呼ばれ、5気圧から20気圧までの範囲をカバーします。1種との違いは「強化」の2文字に表れており、より水との接触が多いシーンに対応できる設計です。

5気圧防水は、水仕事や洗車、食器洗いなどに適しています。台所で使う機会が多い方や、ガーデニングで水を扱う方にとっては、ひとつの目安になる等級です。10気圧防水になると、水泳、ヨット、釣りといった水上スポーツまで対応範囲が広がります。20気圧防水はさらに上位で、空気ボンベを使わない素潜り(スキンダイビング)程度までこなせるとされています。

2種防水の時計は、日常生活でのアクティブな場面を幅広くカバーできるため、オン・オフ兼用の一本として人気があります。特に10気圧防水は、ドレスからカジュアルまで使える汎用性の高さで、多くの方に選ばれている等級です。

ただし、これはあくまで「日常生活用」の範囲です。JIS B 7021に基づく一般用の試験項目しか満たしていないため、本格的なスクーバダイビングには対応していません。「20気圧だから大丈夫だろう」と潜水に使うのは、設計思想から逸脱した使い方になります。水中スポーツを本気で楽しむなら、必ず潜水時計の規格を満たした一本を選んでください。

潜水時計が別規格である理由

JIS B 7023で規定される潜水時計は、一般用とは比較にならないほど厳しい試験項目を設けています。単に水圧に耐えるだけでなく、次のような多角的な検査が行われます。

  • 塩水への耐性試験
  • 水中でのリューズ・ボタン操作性
  • 耐衝撃試験
  • 長時間浸漬後のガラス内面の曇り検査
  • 温度変化への対応
  • 回転ベゼルの動作確認

さらに飽和潜水時計には、ヘリウムエスケープバルブが搭載されています。飽和潜水では潜水士が長時間、ヘリウム混合ガスの環境下で作業します。このとき、時計内部にも微細なヘリウム分子が蓄積し、急浮上時にガラスが破損する危険があるのです。このバルブは、蓄積したヘリウムを安全に排出するための装置として設計されています。

このように、潜水時計は一般用とは設計思想そのものが大きく異なります。一般用の時計を潜水に使うことはできないという原則を、まず頭に入れておいてください。

3. 「○気圧防水」でできること・できないこと

この記事で最もお伝えしたい核心が、ここです。「10気圧防水=水深100mまで潜れる」という認識は、多くの方が抱いている誤解の筆頭です。実際のところ、この理解は正確ではありません。なぜそう言えるのか、規格と物理の両面から根拠を解説します。

「10気圧防水=水深100m潜れる」は誤り

結論から申し上げます。一般用の時計に書かれた「10気圧防水」という表記は、水深100mまで潜れるという意味ではありません。JIS B 7021に基づく試験では、時計に対して「指定された圧力をかけるのみ」の検査が行われます。つまり、表記された圧力以上の環境は試験の対象外であり、「10気圧まで耐えられる、それ以上は不明」というのが正確な解釈です。

さらに重要なのは、この試験が静止状態で行われる点です。実際に腕時計を身につけて動いた場合、水圧は大きく変動します。水中での動きによる動圧や、水流の影響はまったく考慮されていません。静止した水槽の中で圧力をかけるだけの試験と、海やプールで身体を動かしながら使う実使用の間には、越えられない壁があるのです。

一方、潜水時計の規格であるJIS B 7023では、水中での動作を想定した試験項目が含まれています。たとえば「100m防水」と記載された潜水時計は、水深100mの水中で動きながら使えることを前提に設計・検査されています。同じ「100m」という数字でも、一般用と潜水用では意味がまったく違うのです。この違いを端的に言えば、一般用の気圧表記は「理想条件下での静的耐圧」であり、潜水用のメートル表記は「実使用での動的耐水深」だと覚えておくと分かりやすいでしょう。

したがって、10気圧防水の時計でプールを本格的に泳ぐ、シャワーを直接当てる、といった使い方はリスクを伴います。表記上の耐圧を超えていなくても、安全とは言い切れません。

動いたときの水圧はどれくらい変化するか

具体的な数値を見れば、静止状態と動作時の差は想像以上です。一般的な目安として、次のような水圧がかかるとされています。

  • 水道の蛇口から出る水を直接当てる: 約1.5〜3気圧
  • 水道を全開にしてその下に時計を置く: 約10気圧前後
  • プールでクロールや平泳ぎをする: 約13気圧
  • 飛び込みや潜水動作: さらに高い瞬間圧

つまり、10気圧防水の時計でも、プールで本格的に泳ぐと水圧が表記を超える可能性があるということです。日常生活用強化防水は「静止状態で耐えられる圧力」を示すものであり、実使用では余裕を持った性能を選ぶのが原則です。

この「動圧」という考え方は、水回りで時計を扱う上で欠かせない視点です。たとえば水道の蛇口から出る細い水流でも、直接時計に当てれば1.5〜3気圧の圧力がかかります。水量を増やせば一気に10気圧近くまで上がることもあります。静止状態での試験結果と、実生活での水圧は別物だと理解してください。

シャワーの水流も意外と強いものです。日常生活用防水(2〜3気圧)の時計に直接シャワーを当てると、簡単に表記圧力を超えてしまいます。「防水だから大丈夫」と油断せず、水流が直接当たる使い方は避けるのが賢明です。

また、お湯と冷水を交互に浴びるような温度変化の激しい環境では、ケース内外の気圧差が生まれます。これによってパッキンの隙間から水が引き込まれるリスクもあります。防水性能の表記は、あくまで「常温の真水で、静止した状態」という理想的な条件下での数値です。この前提を忘れずに扱ってください。

シーン別の目安

では、具体的なシーンにはどの防水性能を選べばよいのでしょうか。一般的な目安を整理しました。

シーン推奨される防水性能
汗・小雨・洗顔日常生活用防水以上(2〜3気圧以上)
食器洗い・手洗い5気圧以上
プール・軽い水泳10気圧以上
海水浴・素潜り20気圧以上
スクーバダイビング空気潜水時計(100m以上)
飽和潜水(業務用)飽和潜水時計

この表はあくまで目安です。実際にはリューズの状態、パッキンの経年、水温、水質など、多くの要素が防水性能に影響します。余裕を持った選び方を心がけてください。

4. 防水性能を維持するための注意点

腕時計の防水性能は、購入時の表記が永遠に続くわけではありません。むしろ、使い方とメンテナンスによって大きく変わる「消耗する性能」と考えるのが正確です。高価な時計を長く使うための実用的な知識を押さえましょう。

パッキンの劣化要因

防水性能の要となっているのが、ケースや裏ぶた、リューズ部分に組み込まれたパッキンです。主にゴム製のこの部品は、さまざまな要因で劣化していきます。

  • : 高温はゴムを変形させ、気密性を損ないます
  • 洗剤・石鹸・入浴剤: 化学成分がゴムの組織を傷めます
  • 紫外線: 長時間の日光暴露でゴムが硬化します
  • 経年: 使用していなくても、ゴムは自然に劣化します

特に注意したいのが、お風呂や温泉、サウナでの使用です。お湯の熱だけでなく、温泉成分や入浴剤の化学物質がパッキンを急速に劣化させます。温泉によってはケース素材やベゼルの隙間に成分が固着し、見た目にも影響を及ぼします。「お風呂で使っても大丈夫」と断言できる時計は、ほぼ存在しないと考えてください。

リューズの扱いに注意

防水性能は、ねじ込み式リューズが完全に締まった状態ではじめて発揮されます。緩んだ状態では、いくら高い防水等級の時計でも、リューズの隙間から水が侵入してしまいます。

水回りでリューズを引いたり回したりするのは厳禁です。また、水没した直後にリューズを引くと、そのタイミングで内部に水が入るリスクがあります。水に落としてしまった場合は、まず水気を拭き取り、リューズを締めた状態のまま正規販売店へ持ち込むのが鉄則です。

実際、店頭で修理のご相談を受ける中でも、リューズが少し緩んでいるのに気づかず水仕事をしてしまった、というケースは決して珍しくありません。普段からリューズを触る癖がある方ほど、気づかないうちに緩んでいることがあります。大切な一本を長く使うためにも、水に触れる前にはリューズの状態を必ず確認する習慣をつけていただきたいと思います。

定期メンテナンスの目安

パッキンは、使用頻度にかかわらず5年程度を目安に交換するのが一般的な推奨です。「まだ水が入っていないから大丈夫」と放置しているうちに、気づかないところで気密性が失われていることもあります。

グランドセイコーでは「コンプリートサービス」という総合的なメンテナンスメニューが用意されています。2025年2月改定後の料金は次の通りです。

  • メカニカル・スプリングドライブ: 79,200円(税込)〜
  • クォーツ: 58,300円(税込)〜

このサービスには、分解洗浄、部品交換、注油、精度調整、防水試験、外装仕上げ、最終検査までが含まれます。5年ごとに一度コンプリートサービスに出しておけば、防水性能を長く維持できます。依頼は正規販売店または正規サービスセンター経由で行います。グランドセイコーサロン認定店である時計専門店ハラダでも承っておりますので、お気軽にご相談ください。

5. グランドセイコーの防水性能を具体例で解説

ここまでの一般知識を踏まえて、グランドセイコーの実在モデルを例に、防水等級ごとの違いを見ていきましょう。今回は日常生活用防水、10気圧防水、200m空気潜水用防水の3本を取り上げます。

日常生活用防水の例:SBGW301

SBGW301 基本スペック

コレクションエレガンスコレクション
キャリバー9S64(メカニカル手巻)
ケース素材ステンレススチール
ケースサイズ横37.3mm × 縦44.3mm × 厚さ11.7mm
防水性能日常生活用防水
メーカー希望小売価格(税込)671,000円

SBGW301は、グランドセイコーのドレスウォッチを代表する一本です。37.3mmという控えめなケース径と、手巻メカニカルキャリバー9S64のシンプルな機構が、クラシックな佇まいを生み出しています。

このモデルの防水性能は「日常生活用防水」です。スーツに合わせてビジネスシーンで使うことを想定した設計であり、プールや水仕事、ましてや海水浴での使用には向きません。汗や小雨、洗顔時の水滴程度なら問題ありませんが、シャワーを直接当てるのは避けるべきです。

ドレスウォッチは「水回りでは外す」という使い方を前提に選ぶものです。SBGW301のような繊細な時計は、それにふさわしいシーンで上品に使ってこそ、本来の魅力を発揮します。防水性能の低さを欠点と捉えるのではなく、「そういう設計思想の時計だ」と理解することが大切です。

10気圧防水の例:SBGA211「Snowflake」

SBGA211 基本スペック

コレクションヘリテージコレクション
キャリバー9R65(スプリングドライブ自動巻)
ケース素材ブライトチタン
ケースサイズ横41.0mm × 縦49.0mm × 厚さ12.5mm
防水性能日常生活用強化防水(10気圧)
メーカー希望小売価格(税込)902,000円

SBGA211は、国際的に「Snowflake」の愛称で親しまれているモデルです。雪のテクスチャーを表現した繊細な文字盤が、多くのファンを魅了し続けています。グランドセイコーが世界的な評価を得るきっかけとなった、象徴的な一本です。

ムーブメントはスプリングドライブの9R65。機械式のぜんまい駆動とクォーツの精度技術を組み合わせた、セイコーグループ独自の機構です。ケース素材にはブライトチタンが採用されており、ステンレススチールより軽量でアクティブなシーンにも対応します。

防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。水泳、ヨット、釣り、海水浴といった水上スポーツまでカバーできます。ただし、スクーバダイビングには設計されていないため、本格的に潜るシーンでは別のモデルを選ぶ必要があります。10気圧防水は「普段使いの範囲で水と付き合える」バランスの取れた等級であり、アクティブな日常をサポートする一本として人気があります。

200m空気潜水用防水の例:SLGA015

SLGA015 基本スペック

コレクションエボリューション9 コレクション
キャリバー9RA5(スプリングドライブ、パワーリザーブ約120時間)
ケース素材ブライトチタン
ケースサイズ横43.8mm × 縦51.5mm × 厚さ13.8mm
防水性能200m空気潜水用防水(ISO 6425準拠)
メーカー希望小売価格(税込)1,683,000円

SLGA015は、グランドセイコー現行ラインナップの中でも本格的なダイバーズウオッチです。200m空気潜水用防水はISO 6425に準拠したもので、塩水耐性、水中での操作性、耐衝撃といった多角的な試験をクリアしています。

キャリバーは9RA5。スプリングドライブ5Daysムーブメントで、約120時間という長大なパワーリザーブを誇ります。週末に外して月曜朝に着けても止まっていない、という実用性の高さが魅力です。

ケースはブライトチタン製で、ステンレススチールに比べて軽量かつ傷に強い特性を持ちます。スクーバダイビングの実用性と、グランドセイコーらしい美しい仕上げを両立した、希少な一本と言えるでしょう。本格的な潜水装備として設計されているため、ベゼルや文字盤の視認性、リューズのねじ込み強度なども、一般用とは異なるレベルで作り込まれています。

6. よくある質問

店頭でお客様からよくいただく質問を、5つに絞ってまとめました。購入前の疑問解消にお役立てください。

10気圧防水の時計をつけて、お風呂に入ってもいいですか?
おすすめしません。理由は2つあります。まず、お湯の熱によりパッキンが変形・劣化しやすくなります。次に、入浴剤や石鹸の成分がパッキンやケース素材を傷める可能性があります。防水性能は「静止した水圧」への耐性を示すもので、熱や化学成分への耐性とは別の話です。大切な時計を長く使うためにも、入浴時には外すことをおすすめします。
防水性能は、購入したままずっと保たれるのでしょうか?
いいえ、保たれません。パッキンは経年で劣化するゴム部品のため、5年程度を目安に交換するのが一般的です。グランドセイコーのコンプリートサービスには、防水試験とパッキン交換が含まれます。定期的なメンテナンスによって、防水性能を長く維持することができます。
10気圧防水」と「100m防水」は同じ意味ですか?
似ているようで、実は違います。10気圧防水は日常生活用強化防水(JIS 2種防水時計)で、静止状態での耐圧を示すものです。一方、100m防水(AIR DIVER’S 100m)は潜水時計で、水中での動作、塩水耐性、耐衝撃など多項目の試験をクリアしたものです。試験方法も想定用途も大きく異なるため、同一視してはいけません。
夏場に汗をよくかくのですが、どの防水性能があれば安心ですか?
日常生活用防水(2〜3気圧)以上があれば、汗をかく程度は問題ありません。ただし、スポーツで大量の汗をかく方や、水仕事の多い方は5気圧以上をおすすめします。運動中も着けていたい方は、10気圧以上あるとより安心して使えます。
リューズが締まっていない状態で水に触れてしまいました。どうすればよいですか?
まずは時計を水から離し、柔らかい布で丁寧に拭き取ります。次にリューズをしっかり締めて、早めに正規販売店または正規サービスセンターにお持ちください。時計内部に水が侵入していた場合、放置すると錆や機構の損傷につながります。時計専門店ハラダでも点検・修理のご相談を承っておりますので、お気軽にお声がけください。

まずは時計を水から離し、柔らかい布で丁寧に拭き取ります。次にリューズをしっかり締めて、早めに正規販売店または正規サービスセンターにお持ちください。時計内部に水が侵入していた場合、放置すると錆や機構の損傷につながります。時計専門店ハラダでも点検・修理のご相談を承っておりますので、お気軽にお声がけください。

7. まとめ

腕時計の防水性能は、日本産業規格(JIS)によって明確に区分されています。「日常生活用防水」「日常生活用強化防水」「潜水時計」「飽和潜水時計」という段階があり、それぞれ想定される使用シーンが異なります。

本記事の核心は、「○気圧防水は静止状態での耐圧試験の結果」という点です。「10気圧防水だから水深100mまで潜れる」と考えるのは誤りで、実際の使用では動圧の影響や水流を考慮しなければなりません。スクーバダイビングなど本格的に水中で使うなら、JIS B 7023に準拠した潜水時計を選ぶ必要があります。

もう一つ大切なのは、防水性能は永続しないという認識です。パッキンは経年劣化するゴム部品のため、5年程度を目安に交換するのが一般的です。お風呂・温泉・サウナは避け、リューズをしっかり締め、定期的にメンテナンスを受ける。この3つの習慣だけで、時計の寿命は大きく変わります。

グランドセイコーのラインナップには、日常生活用防水のドレスウォッチから、10気圧防水のスプリングドライブまで幅広く揃っています。さらに200m空気潜水用のダイバーズまで、あらゆるシーンに対応する一本が見つかります。ご自身のライフスタイルに合わせて選べば、長年寄り添う相棒となってくれるはずです。

防水性能の選び方や、手持ちの時計のメンテナンスについて迷われたら、ぜひ店頭にお越しください。実物を見ていただきながら、スタッフがじっくりご相談に応じます。


時計専門店ハラダでは、ブティック限定のモデルを除きグランドセイコーの時計を幅広を正規取り扱いしております。

実物の質感や着け心地は、ぜひ店頭でお確かめください。オンラインでのお問い合わせ・ご相談も承っております。

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著者:時計専門店ハラダ スタッフ

最終更新日:2026年4月

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店内写真1

ジュエリーも幅広く揃うのでカップルや家族での買い物も長時間楽しむことができる。

店内写真2

4階にはバーカウンターとイベントスペースが設置されている。

店内写真4

落ち着いた雰囲気のバーカウンターで時計について語らうこともできる。

店内写真3

フロアごとに楽しみが見つけやすい建物の構造となっている。

株式会社ハラダは、徳島県で創業90年以上の歴史を持つ、日本正規高級時計協会(AJHH)加盟の腕時計正規販売店です。県内で眼鏡店を含む4店舗を展開し、お客様一人ひとりに最適な一本をご提案してまいりました。

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