20気圧防水の本当の意味|お風呂・温泉・水泳でできること・できないこと

2026.04.08 2026.05.28 約23分 コラム

※ 価格・仕様等の商品情報は掲載時点の内容です。最新情報はGrand Seiko Salon HARADAにてご確認ください。

グランドセイコー SLGA015

「20気圧防水だから、水深200mまで潜って大丈夫ですよね」「お風呂につけたまま入っても、20気圧あれば安心では」——店頭でよくいただくご相談です。

しかし、20気圧防水は「水深200mで潜れる」という意味ではありません。日本産業規格(JIS)上の「日常生活用強化防水」に位置づけられる等級で、本格的なスクーバダイビングを想定した規格ではないのです。さらに、お風呂・温泉での使用も実は推奨できません。

この記事では、20気圧防水の本当の意味を、お風呂・水泳・ダイビングという具体的なシーン別に明らかにしていきます。あわせて、10気圧防水・5気圧防水との実用差や、規格表記(○気圧と○m)の混同を避けるためのポイントも整理しました。

最後に、グランドセイコー4本のモデル(SBGW301、SBGA211、SBGN027、SLGA015)を例に、防水等級ごとの違いをご紹介します。「持っている時計をどう使えばよいか」「次の一本に何を選ぶべきか」を判断する基準として、ぜひお役立てください。

「○気圧防水」と「○m防水」は同じ意味ではない

腕時計の防水表記には、「気圧(bar)」を使うものと「メートル(m)」を使うものの2系統があります。同じ「水に強い」という印象を与えますが、両者はそもそも別の規格に基づいた表記です。まずはこの基本構造を押さえておきましょう。

腕時計の防水表記は2系統ある

腕時計の防水性能は、国内では日本産業規格(JIS)、国際では国際標準化機構(ISO)によって細かく定められています。重要なのは、一般用の防水時計と潜水用の防水時計が、それぞれ別の規格になっている点です。

規格番号対象対応国際規格
JIS B 7021一般用防水携帯時計ISO 22810
JIS B 7023潜水用携帯時計ISO 6425

なお、JISは2019年7月の法改正により、従来の「日本工業規格」から「日本産業規格」へと正式名称が変更されました。略称はそのままJISですが、正式表記としては新しい呼び方が正確です。国内での運用は、一般社団法人日本時計協会(JCWA)が担っています。

気圧(bar)表記=日常生活用、メートル(m)表記=潜水用

JISでは、防水性能の単位表記についても明確なルールが設けられています。

  • 日常生活用の防水時計は「気圧(bar)」で表示
  • 潜水用の防水時計は「水深(m)」で表示

つまり、「W.R. 5 BAR」「W.R. 10 BAR」「W.R. 20 BAR」と書かれていれば、それは日常生活用強化防水(2種防水時計)です。一方「AIR DIVER’S 200m」「HE-GAS DIVER’S」と表記されていれば、潜水時計(空気潜水時計/飽和潜水時計)を意味します。

「W.R. 20 BAR」と「200m DIVER’S」の違い

ここで読者の方が最も混乱しやすいのが、数字上の関係です。10気圧 ≒ 10 BAR ≒ 水深約100m、20気圧 ≒ 20 BAR ≒ 水深約200m、というように単純換算するとほぼ同じ深さに見えます。

しかし、「W.R. 20 BAR」と「200m DIVER’S」は別物の規格です。前者はJIS B 7021に基づく一般用、後者はJIS B 7023に基づく潜水用。試験方法も、想定される使用状況も別物です。

文字盤や裏ぶたに「DIVER’S」の表記がなければ、たとえ数字が「200m」相当でも本格的なダイビングには使えません。この区別を頭に入れた上で、次章では「では実際、20気圧防水でどこまでのことができるのか」を、具体的なシーン別に見ていきます。

20気圧防水でできること・できないこと

「20気圧防水ならどこまで使えるのか」——お客様から最も多くいただくご質問です。お風呂・水泳・ダイビング・シャワーの4シーン別に、具体的な目安をお答えします。

お風呂・温泉はOK?

結論からお伝えします。20気圧防水であっても、お風呂・温泉での使用はおすすめできません

理由は3つあります。

第一に、お湯の熱がパッキンを変形させる点です。腕時計の防水性能は、ケースや裏ぶた、りゅうず部分に組み込まれたゴム製パッキンの気密性に依存しています。お風呂のお湯は40〜42℃程度ですが、繰り返し高温に晒されることでゴムは徐々に変形・硬化していきます。

第二に、入浴剤や温泉成分による化学的劣化です。入浴剤、温泉に含まれる硫黄や塩化物などの成分は、ゴム製パッキンを傷める要因になります。特に温泉成分はケース素材やベゼルの隙間に固着し、見た目にも影響を及ぼすことがあります。

第三に、急激な温度差で生じる気密差です。湯船から外気に出した瞬間、ケース内部の温度差で気圧差が発生し、パッキンの隙間から水分が引き込まれるリスクがあります。

「20気圧あるから大丈夫」は、防水性能の表記に対する典型的な誤解です。圧力試験は常温の真水で、静止した状態で行われた結果であり、お風呂・温泉の高温・化学成分・温度差環境は試験の対象外です。

店頭でも「20気圧防水のスポーツモデルなら温泉で着けっぱなしでも平気では」というご相談を、年間を通じて何度もいただきます。しかし、温泉成分の中には硫黄系・酸性系・塩化物系など、ゴム素材を化学的に侵すものが多く含まれます。1回や2回では目立った変化は出なくとも、繰り返すうちにパッキンの気密性は確実に落ちていきます。大切な一本を長く使うために、入浴時には外す習慣をおすすめします。

水泳・シュノーケリングは?

結論からお伝えします。水泳は対応可、シュノーケリングも基本的には対応可です。

20気圧防水は、日常生活用強化防水の中でも最上位の等級です。プールでの水泳、海水浴、海上での釣り、ヨット、サーフィンといった水上スポーツであれば、20気圧の余裕は十分にあります。

水泳時の動圧は、クロールや平泳ぎで瞬間的に13気圧前後まで上がるとされています。10気圧防水だと表記耐圧をぎりぎり超える可能性がありますが、20気圧であれば余裕を持って吸収できる水準です。

シュノーケリング(水面付近でマスクとパイプを使う遊泳)は、水深が浅いため水圧そのものは大きくありません。ただし、波や体動による瞬間的な水圧変動、海水の塩分によるパッキン劣化、長時間の浸漬という観点で、20気圧防水であれば安心して使えるレベルです。

スキンダイビング(息止めでの素潜り)も、20気圧防水の本来の想定範囲に含まれます。ただし、潜水中にりゅうずが少しでも緩んでいると、表記耐圧の意味がなくなります。ねじロック式りゅうずを必ずしっかり締めてから水に入ることが、20気圧防水を実効化する大前提です。

海から上がったあとは、塩分を真水で洗い流して陰干しすることで、パッキンの寿命を延ばすことができます。

本格ダイビングは?

結論からお伝えします。20気圧防水では、本格的なスクーバダイビングはできません

20気圧防水は、あくまでも「日常生活用強化防水」に分類される等級です。JIS B 7021に基づく一般用の試験項目しか満たしていないため、スクーバダイビング(空気ボンベを使った潜水)は設計思想から外れた使い方になります。

本格ダイビングに対応する時計は、JIS B 7023「潜水用携帯時計」の規格をクリアした潜水時計(DIVER’S WATCH)に限られます。潜水時計は、単に水圧に耐えるだけでなく、以下のような多角的な試験をクリアしています。

  • 塩水への耐性試験
  • 水中でのりゅうず・ボタン操作性
  • 耐衝撃試験
  • 長時間浸漬後のガラス内面の曇り検査
  • 回転ベゼルの動作確認

つまり、潜水時計と一般用の20気圧防水時計は、表記上の「水圧耐性」が似ていても、設計思想そのものが別物です。グランドセイコーのラインナップでは、本格ダイビングに対応する空気潜水時計としてSLGA015(200m空気潜水用防水、ISO 6425準拠)があります。詳細はH2-5で取り上げます。

「200m DIVER’S」と「W.R. 20 BAR」は文字列上は似ていますが、規格が違うことを必ず意識してください。「20気圧だから200m潜れる」と単純換算した結果、海中で時計を失う事故は珍しくないのです。

実際に店頭でも、「ダイビング始めるんですけど、この20気圧防水のモデルでいけますよね?」というご相談は、夏前を中心に毎年のようにいただきます。ご趣味として本格ダイビングを始められる方には、JIS B 7023(ISO 6425)に準拠した潜水時計を別途ご検討いただくよう、必ずご案内しています。20気圧防水は「水上スポーツの上限」、200m空気潜水は「水中での実用」——この境界線が、最も誤解されやすいポイントです。

シャワー時の注意点

結論からお伝えします。20気圧防水であっても、シャワーを直接当てることはおすすめできません

意外と知られていませんが、シャワーの水流は想像以上に強い動圧を生み出します。一般的な目安として、水道の蛇口から出る水を直接当てた場合で約1.5〜3気圧、水道を全開にした場合で約10気圧近くの圧力がかかるとされています。

シャワーヘッドから至近距離で水を当てれば、表記上の20気圧防水を超える瞬間圧が発生する可能性は否定できません。さらに重要なのが、シャワー使用時の温度変化です。お湯と冷水を交互に浴びるシーンでは、ケース内外の温度差・気圧差が生じ、パッキンの隙間から水分が引き込まれるリスクがあります。

加えて、シャンプー・石鹸・ボディソープの化学成分も、ゴム製パッキンを徐々に傷める要因です。1回や2回では目に見える変化は起きませんが、毎日繰り返せばパッキンの寿命を確実に縮めていきます。

「20気圧あるから、シャワーくらい平気だろう」という発想は、防水性能の本質を見落とした考え方です。防水性能の表記は、あくまで常温の真水で、静止した状態で得られた試験結果。お湯・化学成分・水流・温度差は試験項目に含まれていません。

水回りに出る前に時計を外す——この習慣ひとつで、防水性能の寿命は大きく変わります。

10気圧防水・5気圧防水との違い

20気圧防水の位置づけを正しく理解するには、その下にある10気圧・5気圧との違いを把握することが近道です。JIS区分の全体像と、各等級の実用差を整理します。

JIS区分5段階の全体像

JIS規格では、腕時計の防水性能を大きく5段階に分けています。

JIS区分通称気圧/水深の目安代表的な表示推奨される使用シーン
非防水表示なし水に触れない
1種防水時計日常生活用防水2〜3気圧WATER RESIST汗・小雨・洗顔
2種防水時計日常生活用強化防水5気圧W.R. 5 BAR水仕事
2種防水時計日常生活用強化防水10気圧W.R. 10 BAR水泳・釣り
2種防水時計日常生活用強化防水20気圧W.R. 20 BAR素潜り
1種潜水時計空気潜水時計100m以上AIR DIVER’S 200mスクーバダイビング
2種潜水時計飽和潜水時計ヘリウム排出弁搭載HE-GAS DIVER’S飽和潜水

ここで重要なのは、2種防水時計(5・10・20気圧)はすべて「日常生活用強化防水」というカテゴリに属するという点です。20気圧であっても、潜水時計(1種/2種潜水時計)とは別カテゴリであることをまず押さえてください。

5気圧防水でできること

5気圧防水は、日常生活用強化防水の入口に位置する等級です。水仕事、洗車、食器洗い、ガーデニング、料理時の水跳ねなど、家庭内の「水のかかる場面」を一通りカバーできます。

ただし、プールや海水浴のように継続的に水中に浸ける使い方は想定外です。シャワーも非推奨です。家事や軽い水仕事に対応する、というのが現実的なラインと考えてください。

10気圧防水でできること

10気圧防水とは何か」というご質問もよくいただきます。10気圧防水は、JIS区分上「日常生活用強化防水」に分類される2種防水時計の一段階で、5気圧防水の上位等級にあたります。

実用シーンとしては、水泳、ヨット、釣り、海水浴といった水上スポーツまで対応できる広い範囲をカバーします。ドレスからカジュアル、スポーツまで一本でこなせる汎用性の高さから、グランドセイコーの主力ラインで採用される機会が多い等級です。

ただし、10気圧防水でも本格的なスクーバダイビングはできません。これは20気圧でも同じで、潜水時計の規格を満たさない時計は水中での動圧・操作性・塩水耐性を試験していないためです。

なお、店頭でよくいただくのが「10気圧防水でプールに入っても大丈夫ですか」というご質問です。プールでの水泳そのものは10気圧防水の想定範囲ですが、飛び込みは瞬間的に20気圧近い圧力がかかるため、避けていただくのが無難です。また、お湯のシャワー直撃や、温度差の激しい場面ではどの等級でも非推奨です。「使えるシーン」と「避けたいシーン」の境界を意識して使い分けることが、防水性能を活かす近道です。

20気圧との実用差

10気圧と20気圧の差は、数値上は2倍ですが、実用上のポイントは別のところにあります。

第一に、動圧への余裕度です。水泳時の瞬間動圧は13気圧前後に達することもあり、10気圧では表記をわずかに超える可能性があります。20気圧であればこの動圧を吸収できる安全マージンがあります。

第二に、ねじロック式りゅうずの採用です。20気圧防水のスポーツモデルでは、りゅうずをねじ込んでロックする構造を採用するケースが多く、これが20気圧防水を実効化しています。10気圧防水のドレス系モデルでは、通常の押し込み式りゅうずが採用されることもあります。

第三に、素潜り(スキンダイビング)対応の有無です。10気圧は素潜りの想定外、20気圧は素潜り想定範囲というのが、JIS規格上の整理です。

ただし、繰り返しになりますが、両者とも「日常生活用」の範囲です。本格的な水中スポーツを楽しむなら、必ず潜水時計の規格を満たした一本を選んでください。

気圧表記とm表記の関係

H2-1では「2系統があること」を確認しました。ここではもう一歩踏み込み、「なぜ別物なのか」を規格の試験項目から具体的に解説します。

JIS B 7021(一般用)とJIS B 7023(潜水用)

JIS B 7021とJIS B 7023は、試験項目と前提条件で大きく異なります。

項目JIS B 7021(一般用)JIS B 7023(潜水用)
試験方法静圧試験(静止状態)静圧+動圧+多項目
試験条件常温・真水塩水・温度変化を含む
表記単位気圧(bar)水深(m)
対応国際規格ISO 22810ISO 6425
想定用途日常生活・水上スポーツスクーバダイビング
試験項目数限定的(耐圧中心)多角的(下記参照)

JIS B 7023の潜水時計が追加で課されている試験項目には、次のようなものがあります。

  • 塩水への耐性試験(海水での腐食試験)
  • 水中でのりゅうず・ボタン操作性
  • 耐衝撃試験(海中作業を想定)
  • 長時間浸漬後のガラス内面の曇り検査
  • 温度変化への対応
  • 回転ベゼルの動作確認

つまり、潜水時計は「水中で動きながら、長時間、安全に使えるか」を多角的に検証した時計です。一般用は、これに対し「静止状態で耐圧試験をクリアしたか」が問われる規格と整理できます。

「100m防水」と「10気圧防水」が別物である理由

ここで、よく寄せられる質問への結論を整理します。「100m防水」と「10気圧防水」は、似ているようで別物です。

「100m防水(AIR DIVER’S 100m)」は、JIS B 7023の潜水時計を意味します。水深100mで動作することを前提に試験された時計です。

一方「10気圧防水(W.R. 10 BAR)」は、JIS B 7021の一般用です。静止状態で10気圧の圧力に耐えた、という試験結果のみを示しています。

数値上は10気圧 ≒ 10 BAR ≒ 水深約100mと換算できますが、規格が別であるため、用途は別物として扱う必要があります。一般社団法人日本時計協会(JCWA)などが、繰り返しこの点を注意喚起しているのもこのためです。

動圧という見落としがちな視点

最後に、見落とされがちな動圧の視点を補足します。

「○気圧防水」の試験は、すべて静止状態で行われます。しかし実際に時計をつけて動けば、水圧は表記値をしばしば超えます。

  • 水道の蛇口から出る水を直接当てる: 約1.5〜3気圧
  • 水道を全開にしてその下に時計を置く: 約10気圧前後
  • プールでクロール・平泳ぎ: 約13気圧
  • 飛び込み・潜水動作: さらに高い瞬間圧

つまり、10気圧防水の時計でも、プールで本格的に泳ぐと水圧が表記を超える可能性があるのです。日常生活用強化防水は「静止状態で耐えられる圧力」を示すものだという前提を、常に念頭に置いてください。

さらに、お湯と冷水を交互に浴びるような温度変化の激しい環境では、ケース内外の気圧差が生まれます。これによってパッキンの隙間から水が引き込まれるリスクもあります。防水性能の表記は、あくまで「常温の真水で、静止した状態」という理想的な条件下での数値です。実使用ではどうしても余裕のある等級を選ぶことが、安心して長く使うための基本となります。

グランドセイコーの防水性能を具体例で解説

ここまでの一般知識を踏まえて、グランドセイコーの実在モデルを例に、防水等級ごとの違いを見ていきましょう。今回は日常生活用防水、10気圧、20気圧、200m空気潜水の4本を取り上げます。

日常生活用防水の例:SBGW301

グランドセイコー SBGW301

SBGW301 基本スペック

コレクションエレガンスコレクション
キャリバー9S64(メカニカル手巻)
駆動期間約72時間(約3日間)
ケース素材ステンレススチール
ケースサイズ横37.3mm × 縦44.3mm × 厚さ11.7mm
防水性能日常生活用防水
メーカー希望小売価格(税込)671,000円

SBGW301は、グランドセイコーのドレスウォッチを代表する一本です。37.3mmという控えめなケース径と、手巻メカニカルキャリバー9S64のシンプルな機構が、クラシックな佇まいを生み出しています。

防水性能は日常生活用防水(2〜3気圧相当)。スーツに合わせてビジネスシーンで使うことを想定した設計です。プールや水仕事には向かず、汗や小雨、洗顔時の水滴程度なら問題ありませんが、シャワーを直接当てるのは避けるべきです。

ドレスウォッチは「水回りでは外す」という使い方を前提に選ぶものです。SBGW301のような繊細な時計は、それにふさわしいシーンで上品に使ってこそ、本来の魅力を発揮します。

SBGW301
671,000円 (税込)
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10気圧防水の例:SBGA211「雪白(Snowflake)」

SBGA211 基本スペック

コレクションヘリテージコレクション(マスターショップ限定モデル)
キャリバー9R65(スプリングドライブ自動巻)
駆動期間約72時間(約3日間)
ケース素材ブライトチタン
ケースサイズ横41.0mm × 縦49.0mm × 厚さ12.5mm
防水性能日常生活用強化防水(10気圧)
メーカー希望小売価格(税込)902,000円

SBGA211は、国際的に「Snowflake(雪白)」の愛称で親しまれている一本です。信州・穂高連峰の風雪紋をモチーフにした「雪白パターン」の文字盤が、多くのファンを魅了し続けています。グランドセイコーが世界的な評価を得るきっかけとなった、象徴的なモデルです。

ムーブメントはスプリングドライブの9R65。機械式のぜんまい駆動とクオーツの精度技術を組み合わせた、セイコーグループ独自の機構です。ケース素材にはブライトチタン(純チタンの約1.5倍の硬度)が採用されており、軽量で日常使いに適しています。

防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。水泳、ヨット、釣り、海水浴といった水上スポーツまでカバーできます。ただし、スクーバダイビングには設計されていないため、本格的に潜るシーンでは別のモデルを選ぶ必要があります。10気圧防水は「普段使いの範囲で水と付き合える」バランスの取れた等級です。

SBGA211 雪白
902,000円 (税込)
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20気圧防水の例:SBGN027

SBGN027 基本スペック

コレクションスポーツコレクション
キャリバー9F86(クオーツ・GMT機能)
精度年差±10秒
ケース素材ステンレススチール
ケースサイズ横39.0mm × 縦45.9mm × 厚さ12.3mm
その他ねじロック式りゅうず、24時針(デュアルタイム表示)
防水性能日常生活用強化防水(20気圧)
メーカー希望小売価格(税込)506,000円

SBGN027は、本記事のメインKW「20気圧防水」を体現する一本です。スポーツコレクションの中でも実用性に振り切ったモデルで、20気圧防水+年差±10秒のクオーツ+GMT機能という三拍子が揃っています。

ケース厚は12.3mmと、20気圧防水としては薄い部類です。スーツの袖口にも収まりやすく、出張・旅行のお供として頼れる存在です。ねじロック式りゅうずを採用しており、しっかり締めることで20気圧防水を実効化します。

第二時間帯を示す24時針を備えるため、海外出張時には現地時刻と日本時刻を同時に把握できます。クオーツ駆動なので、電池交換以外のメンテナンスサイクルは長く、出張先で精度が狂う心配もありません。

「水上スポーツも趣味で、海外出張も多い、でも装着感は軽くまとめたい」というご要望に対し、店頭でよくおすすめしている一本です。20気圧防水のスポーツモデルとしては、ケース厚12.3mmという薄さに収まっています。ジャケットの袖口の中でも違和感なく収まる点は、試着いただくと驚かれる方が多いポイントです。

SBGN027
506,000円 (税込)
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200m空気潜水用防水の例:SLGA015

SLGA015 基本スペック

コレクションエボリューション9 コレクション
キャリバー9RA5(スプリングドライブ自動巻)
駆動期間約120時間(5日間)
精度平均月差±10秒
ケース素材ブライトチタン
ケースサイズ横43.8mm × 縦51.5mm × 厚さ13.8mm
その他逆回転防止ベゼル、ねじロック式りゅうず
防水性能200m空気潜水用防水(ISO 6425/JIS B 7023準拠)
メーカー希望小売価格(税込)1,683,000円

SLGA015は、グランドセイコー現行ラインの中でも本格的な空気潜水時計に該当する一本です。200m空気潜水用防水はISO 6425/JIS B 7023に準拠した規格です。塩水耐性、水中での操作性、耐衝撃、回転ベゼルの動作確認といった多角的な試験をクリアしています。

キャリバーは9RA5。スプリングドライブムーブメントで、約120時間(5日間)という長大なパワーリザーブを誇ります。金曜の夜に外して月曜朝に着けても止まっていない、という実用性の高さが魅力です。

ケースはブライトチタン製で、200m空気潜水対応モデルとしては13.8mmという厚さに収まっています。ベゼルは逆回転防止式で、表示板にはセラミックスが採用され、傷に強い構造になっています。

文字盤は海流のうねりを表現したパターンで、日本の海をモチーフにした意匠です。「海と関わる仕事をしている」「ダイビングが趣味」というお客様には、装備の一部として選ばれることも多いモデルです。なお、SBGN027の「20気圧防水」とSLGA015の「200m空気潜水用防水」は文字列上は似ていても規格が違う点に、改めてご留意ください。

SLGA015
1,683,000円 (税込)
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防水性能を維持するための注意点

腕時計の防水性能は、購入時の表記が永遠に続くわけではありません。むしろ、使い方とメンテナンスによって大きく変わる「消耗する性能」と考えるのが正確です。高価な時計を長く使うための実用的な知識を押さえましょう。

パッキンの劣化要因

防水性能の要となっているのが、ケースや裏ぶた、りゅうず部分に組み込まれたパッキンです。主にゴム製のこの部品は、さまざまな要因で劣化していきます。

  • : 高温はゴムを変形させ、気密性を損ないます
  • 洗剤・石鹸・入浴剤: 化学成分がゴムの組織を傷めます
  • 紫外線: 長時間の日光暴露でゴムが硬化します
  • 経年: 使用していなくても、ゴムは自然に劣化します

特に注意したいのが、お風呂や温泉、サウナでの使用です。お湯の熱だけでなく、温泉成分や入浴剤の化学物質がパッキンを急速に劣化させます。温泉によってはケース素材やベゼルの隙間に成分が固着し、見た目にも影響を及ぼします。

りゅうずの扱いに注意

防水性能は、ねじ込み式りゅうずがしっかり締まった状態ではじめて発揮されます。緩んだ状態では、いくら高い防水等級の時計でも、りゅうずの隙間から水が侵入してしまいます。

水回りでりゅうずを引いたり回したりするのは厳禁です。また、水没した直後にりゅうずを引くと、そのタイミングで内部に水が入るリスクがあります。水に落としてしまった場合は、まず水気を拭き取り、りゅうずを締めた状態のまま正規販売店へ持ち込むのが鉄則です。

実際、店頭で修理のご相談を受ける中でも、りゅうずが少し緩んでいるのに気づかず水仕事をしてしまった、というケースは決して珍しくありません。普段からりゅうずを触る癖がある方ほど、気づかないうちに緩んでいることがあります。大切な一本を長く使うためにも、水に触れる前にはりゅうずの状態を確認する習慣をつけていただきたいと思います。

定期メンテナンスの目安(コンプリートサービス)

パッキンは、使用頻度にかかわらず5年程度を目安に交換するのが一般的な推奨です。「まだ水が入っていないから大丈夫」と放置しているうちに、気づかないところで気密性が失われていることもあります。

グランドセイコーでは「コンプリートサービス」という総合的なメンテナンスメニューが用意されています。2025年2月改定後の料金は次の通りです。

  • メカニカル・スプリングドライブ: 79,200円(税込)〜
  • クオーツ: 58,300円(税込)〜

このサービスには、分解洗浄、部品交換、注油、精度調整、防水試験、外装仕上げ、最終検査までが含まれます。5年ごとに一度コンプリートサービスに出しておけば、防水性能を長く維持できます。依頼は正規販売店または正規サービスセンター経由で行います。

グランドセイコーサロン認定店である時計専門店ハラダでも、コンプリートサービスのお取り次ぎを承っております。「水仕事の前にりゅうずが緩んでいないか確認したい」「3年以上メンテナンスに出していない」といったご相談も歓迎します。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

10気圧防水の時計をつけて、お風呂に入ってもいいですか?
おすすめしません。理由は2つあります。まず、お湯の熱によりパッキンが変形・劣化しやすくなります。次に、入浴剤や石鹸の成分がパッキンやケース素材を傷める可能性があります。防水性能は「静止した水圧」への耐性を示すもので、熱や化学成分への耐性とは別の話です。入浴時には外すことをおすすめします。
防水性能は、購入したままずっと保たれるのでしょうか?
いいえ、保たれません。パッキンは経年で劣化するゴム部品のため、5年程度を目安に交換するのが一般的です。グランドセイコーのコンプリートサービスには、防水試験とパッキン交換が含まれます。定期的なメンテナンスによって、防水性能を長く維持できます。
「10気圧防水」と「100m防水」は同じ意味ですか?
似ているようで、別物です。10気圧防水は日常生活用強化防水(JIS B 7021・2種防水時計)で、静止状態での耐圧を示すものです。一方、100m防水(AIR DIVER’S 100m)は潜水時計(JIS B 7023)で、水中での動作、塩水耐性、耐衝撃など多項目の試験をクリアしたものです。試験方法も想定用途も大きく異なるため、同一視してはいけません。
夏場に汗をよくかくのですが、どの防水性能があれば安心ですか?
日常生活用防水(2〜3気圧)以上があれば、汗をかく程度は問題ありません。ただし、スポーツで大量の汗をかく方や、水仕事の多い方は5気圧以上をおすすめします。運動中も着けていたい方は、10気圧以上あるとより安心して使えます。
りゅうずが締まっていない状態で水に触れてしまいました。どうすればよいですか?
まずは時計を水から離し、柔らかい布で丁寧に拭き取ります。次にりゅうずをしっかり締めて、早めに正規販売店または正規サービスセンターにお持ちください。時計内部に水が侵入していた場合、放置すると錆や機構の損傷につながります。時計専門店ハラダでも点検・修理のご相談を承っておりますので、お気軽にお声がけください。
20気圧防水なら本格スクーバダイビングできますか?
いいえ、できません。20気圧防水は「日常生活用強化防水」(JIS B 7021)で、静止状態での耐圧試験を満たした等級です。本格ダイビングはJIS B 7023(潜水時計)規格が必要で、塩水耐性・水中操作性・耐衝撃など別途の試験項目をクリアした時計を選んでください。グランドセイコーではSLGA015などが該当します。
温泉・サウナで時計を着けてもよいですか?
おすすめしません。20気圧防水であっても、温泉成分・入浴剤の化学成分がパッキンを傷め、サウナの高温(90〜100℃)はゴム製パッキンを変形させる恐れがあります。さらにケース内外の温度差で気密差が生じ、隙間から水分が引き込まれるリスクもあります。温泉・サウナでは外していただくのが時計の寿命を延ばす最善策です。

まとめ|気圧表記の正しい読み方

腕時計の防水表記は、「気圧(bar)」と「メートル(m)」が別の規格に基づく別物であることを、まず押さえてください。日常生活用強化防水の「W.R. 20 BAR」と、潜水時計の「200m DIVER’S」は、数値が似ていても規格上は別の時計です。

20気圧防水でできることは、水泳・素潜り・水上スポーツまで。お風呂・温泉・サウナ・本格スクーバダイビングはできない——これが本記事の核心です。「20気圧防水だから何でも大丈夫」という誤解を解消する一助になれば幸いです。

そしてもう一つ大切なのは、防水性能は永続しないという認識です。パッキンは経年で劣化するゴム部品のため、5年程度を目安に交換するのが一般的です。お風呂・温泉・サウナは避け、りゅうずをしっかり締め、定期的にコンプリートサービスを受ける。この3つの習慣だけで、時計の寿命は大きく変わります。

グランドセイコーのラインナップには、それぞれの等級に応じた一本が揃っています。日常生活用防水のドレスウォッチ、10気圧・20気圧の実用モデル、200m空気潜水のダイバーズと、お好みのシーンに合わせてお選びいただけます。ご自身のライフスタイルに合った一本は、長年寄り添う相棒となってくれるはずです。防水性能の選び方や、手持ちの時計のメンテナンスについて迷われたら、ハラダにご相談ください。


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また、写真はすべて実機を撮影したものを使用しており、生成AIによる架空の商品画像は一切使用していません。

正規新品のみを取り扱う専門店として、正確な情報発信をお約束します。

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店舗外観

モダンで洗練された外観がお客様をお迎えします。

店内写真1

ジュエリーも幅広く揃うのでカップルや家族での買い物も長時間楽しむことができる。

店内写真2

4階にはバーカウンターとイベントスペースが設置されている。

店内写真4

落ち着いた雰囲気のバーカウンターで時計について語らうこともできる。

店内写真3

フロアごとに楽しみが見つけやすい建物の構造となっている。

株式会社ハラダは、徳島県で創業90年以上の歴史を持つ、日本正規高級時計協会(AJHH)加盟の腕時計正規販売店です。県内で眼鏡店を含む4店舗を展開し、お客様一人ひとりに最適な一本をご提案してまいりました。

2023年4月には本店をリニューアルし、より一層、腕時計が持つ本質的な魅力をご体感いただける空間へと生まれ変わりました。正規販売店ならではの確かな品質と、豊富な品揃えとともに、皆様のご来店、ご注文を心よりお待ちしております。

会社名 株式会社ハラダ
所在地 〒770-8053 徳島県徳島市沖浜東1丁目9
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