『Ushio 300 Diver』SLGB023/SLGB025――Watches & Wonders 2026 現地レビュー

2026.04.23 2026.04.30 約8分 グランドセイコーコレクション

※ 価格・仕様等の商品情報は掲載時点の内容です。最新情報はGrand Seiko Salon HARADAにてご確認ください。

SLGB023を腕に

こんにちは。ハラダの藤本です。Watches & Wonders 2026 に参加してきました。目的の一つである、グランドセイコーの新作――SLGB023(ブルー)と SLGB025(グリーン)、「Ushio 300 Diver」を、直接確認してきました。光の下でどう見えるか、着け心地はどうか。その場で感じたことを、正直にお伝えしたいと思います。

SLGB023を腕に
W&Wのブースで、SLGB023を腕に。発表の瞬間から気になっていた一本を、自分の腕で確かめる時間になりました。

「今年の目玉は、これです」――会場が語っていたメッセージ

グランドセイコーのブースに入った瞬間、真っ先に目を奪われたのが、海中を思わせる大型の可動モニュメントでした。ゆっくりと揺らぐ光と、水の流れを模した動き。そのど真ん中に据えられていたのが、Ushio 300 Diverです。

この日、グランドセイコーから発表された新作は他にもありましたが、会場の中心にあったのは明らかにUshioで、「今年の一番はこの一本です」とブース全体がはっきり語っている演出でした。海外のゲストの足も、自然とこのモニュメントの前で止まっていきます。カメラを構える方、スタッフに熱心に質問する方、ただじっと見入る方。名だたるブランドが居並ぶW&Wの中で、Ushioは大きな存在感を放っていました。

潮ダイヤル――グラデーションの深さは、実物で初めて分かる

最初に手に取らせていただいたのは、SLGB025(グリーン)でした。ガラスケース越しに眺めてきたあの文字盤を、自分の視線の角度で見た瞬間、まず抱いたのは「やはりグランドセイコーだ」という納得です。

写真だとどうしてもフラットに見えますが、実物はしっかり作り込まれている。型打ちで刻まれた潮の流れは、光が入るたびに表情を変える立体そのもので、そこに重ねられたカラーグラデーションが、外周の深みから中心の透明感へと視線を自然に導いてくれます。

SLGB025ダイヤル
SLGB025のダイヤル。型打ちパターンに重ねられたグラデーションは、肉眼で見ると光の角度で表情を変えていきます。
SLGB025正面
グリーンベゼルと、中央に向かって抜けていくダイヤル。「浅瀬の透明感」という言葉が、ぴたりと合っていました。

続いて SLGB023(ブルー)。同じ潮のパターンながら、語り口はまったく違いました。緑が爽やかなら、青は深い。グラデーションの沈み方、光の反射の仕方が、別の海を描いているように見える。「広大な海」というテーマが、誇張ではないと感じました。

これまでグランドセイコーが紡いできた文字盤――雪白、樹氷、白樺、花筏。日本の自然を型打ちで描いてきた名品の系譜に、グラデーションという新しい表情が加わった一本です。同じ型打ちでも色の濃淡で奥行きが生まれる。これまでの「静の美」に、流れの美が重なったと感じました。

SLGB023正面
SLGB023の文字盤。潮を映した波紋のような型打ちと、藍色の奥行き。肉眼での説得力が、ひときわ強く残っています。

40.8mm――存在感と品の良さのバランスがちょうど良い

次に確かめたかったのが、装着感です。ケース径 40.8mm、厚さ 12.9mm。数字は頭に入っていても、腕に乗せてみないと分からないことがあります。

乗せた瞬間、まず感じたのは軽さでした。SLGA015 や SLGA023 といったブライトチタンのダイバーはこれまでも接してきましたが、SLGB023/025 は従来モデルから一回り、あるいは二回り小さく抑えられている分、腕の上での軽やかさがはっきりと際立ちます。それでいてダイバーズ特有の存在感はきちんと残っているので、軽さと存在感のバランスが見事でした。

そしてサイズ感。40mm台前半は、存在感と品の良さのバランスがちょうど良い。ダイバーズらしい堂々とした面構えはそのままに、シャツの袖口にもするりと収まる。主張はあるけれど、主張しすぎない一本でした。

SLGA015 については、私自身、何度もお客様にお薦めしてきた素晴らしい一本でありながら、ケースサイズの関係で「もう少し小さければ」というお声をいただいてきたのも率直な事実でした。Ushio 300 Diver は、その声への静かな回答のように感じます。本格ダイバーの堅牢感を保ちながら、カジュアルな普段着にも自然に溶け込む仕上がり。ブースで腕を前後に動かしながら、グランドセイコーが「GSダイバーの新しい着け方」を提示してきたのだと、何度も頷いていました。

SLGB023袖口
SLGB023を袖口と合わせて。40.8mmという径は袖口との収まりが良く、カジュアルなスタイルとも自然に馴染んでくれます。
SLGB023サイドプロファイル
ケースサイドから見たフォルム。ザラツ研磨の面と、ヘアラインの面がくっきりコントラストを描きます。

ブレスレット――SLGB003で知った「使いやすさ」がここにも

GSダイバーを語る上で、ブレスレットの使い心地は外せません。Ushio 300 Diver の調整機構を実際に触った印象を、正直にお伝えします。

まず、通常のアジャスト機構について。これは SLGB003(樹氷)から採用された方式で、私自身、樹氷で何度も調整してきました。工具なしで片手で微調整できるあの感覚。腕の浮腫みや季節の気温差で「今日は少し緩めたい」「今日は締めたい」という微妙な感覚は、ダイバーズを日常使いされる方ならご存知のはずです。その調整が指先ひとつで完結する。Ushio 300 Diver にもこの機構がしっかり受け継がれていることは、日常使いを前提とする身として大きな安心材料でした。

一方で、正直にお伝えしておきたい部分もあります。ダイビング時を想定したスライドロックエクステンダー方式は、最初は少しコツが必要でした。初めて触る方は、一度目は「どう引き出すのだろう」と迷うかもしれません。ただ、これは慣れの問題です。構造を理解して何度か動かせば、むしろこの機構があるからこそ合計24mmの調整幅が得られるのだと納得できる設計で、「ダイバーズとしての本気」と「日常使いのしやすさ」を両立させるための丁寧な仕掛けでした。

SLGB025ブレス側面
ブレスレットを横から。SLGB003から受け継がれた微調整機構と、ダイビング用のスライドロックエクステンダーが一体化されています。

SLGB023(ブルー)か、SLGB025(グリーン)か――私が選ぶなら

多くの方が気になるであろう問いだと思います。「どちらを選びますか?」

ふたつを交互に腕に乗せて、何度も見比べた末に辿り着いた答えは、ブルーでした

SLGB025(グリーン)は、爽やかです。浅瀬の透明感、陽光が海底まで届く色。カジュアルシーンで真価を発揮する、抜けるような表情を持っていました。初夏の白いシャツや麻のジャケットと合わせる姿が、自然と思い浮かびます。

対して SLGB023(ブルー)には、深さがある。潮流の型打ちが、光の入り方で鈍く光ったり、静かに沈んだりする。その表情の豊かさに、うっとりと見入る時間が何度もありました。そしてもうひとつ、ブルーには服装を選ばない懐の深さがあります。スーツの袖口でも、デニムシャツでも、季節や場面を問わず腕元に寄り添ってくれる。

1本選ぶなら、長く付き合える一本として、私はブルーを選びます。もちろんこれはあくまで私個人の好みで、「浅瀬の緑の爽やかさに一目惚れした」という方もいらっしゃるでしょうし、その感覚もまた確かに正しい。この2本は、双子でありながら別々の海を映す一対でした。

SLGB025腕載せ
SLGB025を腕に。爽やかな緑は、夏のカジュアルと調和します。
SLGB023腕載せ
SLGB023を腕に。深いブルーは、場面を選ばず腕元に寄り添ってくれる懐の深さを持っていました。

世界が、日本の海を見つけた

ブースで SLGB023・SLGB025 に触れて、最後まで残った感覚はひとつです。グランドセイコーは、確かに次の段階に入った

スプリングドライブ U.F.A.(キャリバー9RB1)による年差±20秒の精度。ブライトチタン全装備による一日中忘れる装着感。そして、型打ち×グラデーションという新しい文字盤表現。これらが40.8mmという絶妙なサイズで結実した一本でした。

世界中の時計愛好家が足を止め、カメラを構え、スタッフに質問を投げかけていた光景。そこには、「日本の海」というテーマが国を越えて届いている確かな手応えがありました。日本の山の情景、季節の情景を重ねてきたグランドセイコーに、ついに海という章が加わった。その幕開けに現場で立ち会えたことを、素直に幸運だったと思っています。

購入をご検討の皆様へ

最後に、ハラダからのご案内を少しだけ。

SLGB023(ブルー)/SLGB025(グリーン)ともに希望小売価格は ¥1,650,000(税込)、発売日は 2026年6月5日(金)です。ハラダでは最大100回までの無金利分割払いをご利用いただけます。月々のお支払い額からご検討いただくことで、この一本を人生に迎えるハードルがぐっと現実的なものに変わるのではないでしょうか。また、60回以下の分割でお支払いの場合は、3年間のホディンキーウォッチケア(対物保険)を無料でお付けしております。

現地で腕に載せた印象をそのままお伝えしましたが、やはり最後はご自身の目で、ご自身の腕で確かめていただきたい一本です。ハラダでも入荷のご予約・お問い合わせを承っておりますので、気になる方はぜひお声がけくださいませ。

SLGB023/SLGB025は、Ushio 300 Diverという名に恥じない、日本の海の躍動を腕元に宿す一本でした。入荷いたしましたら、今度はハラダの店舗で、光の入り方を変えながら、さらに踏み込んだご紹介をさせていただきます。

ぜひ、ご検討くださいませ。

記事担当:GS担当 藤本 腕時計販売店ハラダのオンライン担当/日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター

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店舗外観

モダンで洗練された外観がお客様をお迎えします。

店内写真1

ジュエリーも幅広く揃うのでカップルや家族での買い物も長時間楽しむことができる。

店内写真2

4階にはバーカウンターとイベントスペースが設置されている。

店内写真4

落ち着いた雰囲気のバーカウンターで時計について語らうこともできる。

店内写真3

フロアごとに楽しみが見つけやすい建物の構造となっている。

株式会社ハラダは、徳島県で創業90年以上の歴史を持つ、日本正規高級時計協会(AJHH)加盟の腕時計正規販売店です。県内で眼鏡店を含む4店舗を展開し、お客様一人ひとりに最適な一本をご提案してまいりました。

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