【Vol.30】なぜ「37mm」が至高なのか。GSが導き出した、日本人のための黄金比

2026.02.25 2026.02.25 約4分 コラム

腕時計を買う時、デザインや機能ばかり気にしていませんか?実はお洒落な人ほど、最も重視するのが「サイズ感」です。

どんなに高いスーツも、サイズが合っていなければダサく見えます。時計も同じです。手首からはみ出すほど巨大な時計は、「時計に着られている」印象を与えてしまいます。

グランドセイコーには、長年愛され続けている「37mm」というサイズがあります。世界的なデカ厚ブームの中でも、静かに、しかし確実に支持され続けてきたこのサイズ。

なぜ今、37mmが「正解」なのか。サイズが生み出すエレガンスとフィット感の秘密を紐解きます。

1. デカ厚ブームの終焉と、クラシック回帰

2000年代以降、パネライやウブロの台頭により、「デカくて分厚い時計(42mm〜45mm以上)」がカッコいいとされるブームがありました。「存在感こそ正義」の時代です。

しかし、2020年代に入り、トレンドは完全に変わりました。「小さめ(Small is Beautiful)」への回帰です。ロレックスのエクスプローラーも36mmに戻り、多くのブランドが38mm前後のモデルを出し始めています。

これは一過性の流行ではなく、「時計本来の品格あるサイズに戻ろう」という揺り戻しです。

グランドセイコーは、ブームの最中も37mmのラインナップを消しませんでした。そのブレない姿勢が、今改めて評価されています。

2. 日本人の平均手首径「16cm」の真実

欧米人に比べて、日本人の手首は細いです。男性の平均手首周りは、約16cm〜17cmと言われています。

時計のラグ(足)からラグまでの長さが、手首の幅(約5cm〜5.5cm)を超えてしまうと、時計が浮いて見えます。42mm径の時計だと、ラグを含めると5cm近くなり、手首からはみ出しそうになります。いわゆる「子供がお父さんの時計をしている」状態です。

黄金比のバランス

対して、37mm径の時計は、ラグを含めても4.4cm程度。手首の上にちょこんと乗り、上下にベルトが見える「余白」が生まれます。この「余白」こそが、腕元をスマートに見せる黄金比なのです。

3. 37mm(SBGX261)と41mm(SBGA211)の比較

GSの代表的な2モデルを比較してみましょう。

SBGX261 (9Fクオーツ):ケース径37mm。凝縮感があり、塊(かたまり)としての密度が高い。知的で控えめな印象。

SBGA211 (雪白):ケース径41mm。文字盤が広く、テクスチャーの迫力がある。スポーティで華やかな印象。

どちらも素晴らしいですが、「スーツスタイル」に限って言えば、37mmのSBGX261に軍配が上がります。主張しすぎず、身体の一部のように馴染むからです。

一方、カジュアルな服装や、体格の良い方には41mmが似合います。重要なのは「自分の体格と、着る服とのバランス」を知ることです。

4. シャツの袖口にスッと入る快感

ビジネスマンにとってのストレスの一つ──「時計がシャツの袖口(カフス)に引っかかる」問題。

分厚い時計をしていると、袖口がボコッと膨らんだり、常に時計が袖の外に出ていたりして、だらしなく見えます。

37mmのGSは、厚みも比較的抑えられているため、腕を下ろした時にスッと袖の中に隠れます。そして、時間を見るために腕を曲げた時だけ、サッと顔を出す。

「能ある鷹は爪を隠す」ではありませんが、この「隠れる美学」こそが、日本の奥ゆかしさであり、エグゼクティブの所作を美しくします。

5. 厚みの問題。薄型手巻きモデルの魅力

サイズ(直径)だけでなく、「厚み」も重要です。自動巻きやスプリングドライブは、どうしても構造上13mm〜14mm程度の厚みになりがちです。

「もっと薄い時計が欲しい」──そんな方には、手巻きモデル(SBGW231など)をおすすめします。

厚さ約11.6mm。たった1〜2mmの差ですが、着け心地は天と地ほど違います。手首にペタリと吸い付く感覚は、一度味わうと病みつきになります。

6. まとめ:ジャストサイズこそが正義

「大は小を兼ねる」と言いますが、時計に関しては「ジャストサイズこそが正義」です。

大きすぎる時計は、最初は良くても、徐々に重さが気になり、袖口の邪魔になり、eventually(結局)着けなくなってしまいます。逆に、ジャストサイズの時計は、着けていることを忘れるほど快適で、一生の相棒になります。

もしあなたが初めての高級時計選びで迷っているなら。あるいは、デカ厚時計に疲れてしまったなら。ぜひ、37mmのグランドセイコーを試着してみてください。

鏡に映った自分の全身を見た時。「あ、これだ」と、ピースがハマる音が聞こえるはずです。

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店内写真1

ジュエリーも幅広く揃うのでカップルや家族での買い物も長時間楽しむことができる。

店内写真2

4階にはバーカウンターとイベントスペースが設置されている。

店内写真4

落ち着いた雰囲気のバーカウンターで時計について語らうこともできる。

店内写真3

フロアごとに楽しみが見つけやすい建物の構造となっている。

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