グランドセイコー「白樺」の選び方|6モデルを色とエンジンで比較

2026.08.27 2026.09.15 約18分 コラム

※ 価格・仕様等の商品情報は掲載時点の内容です。最新情報はHARADA(Grand Seiko Salon)にてご確認ください。

新作SLGB009 白樺ダイヤルのアップ。白樺林を思わせる縦のラインとブルー針、スプリングドライブ U.F.A.(自社撮影)

グランドセイコーの「白樺」を調べはじめると、よく似た顔つきの品番がいくつも出てきます。どれとどれが違うのか、最初はつかみにくいところです。

現行の白樺ダイヤルは6モデルです。選び分けは「色」「エンジン」「素材」の3つの軸で整理できます。

この記事では、まず6モデルの一覧を示します。そのうえで色・エンジン・素材の順に違いをたどります。産地とモチーフの書き分けにも触れます。

グランドセイコーサロン認定店として、店頭で見比べたときの印象もあわせてご案内します。

1. グランドセイコーの「白樺」とは

新作SLGH031 白樺ダイヤルのアップ。縦のラインとブルー針、HI-BEAT 36000(自社撮影)

「白樺」は特定の1本を指す名前ではありません。複数のモデルに広がる、ダイヤルのモチーフを指す呼び名です。まずは何を写した模様なのか、そしてどこで生まれる文字盤なのかを整理します。

白樺林というモチーフ

白樺は、日本の高原に群生する落葉樹です。白い幹がまっすぐに立ち並ぶ情景は、季節や時間帯によって表情を大きく変えます。この情景をダイヤルの凹凸に置き換えたものが、白樺のモチーフです。

2026年に登場する4本は、いずれも白樺“林”を写しています。1本の木ではなく、林が群れ広がる光景がテーマです。SLGH029SLGH031SLGH033には、「白樺パターン」と名づけられた型打模様が用いられています。

情景の描き分けも明確です。SLGB009は厳冬期の静謐な白樺林を、SLGH029は月光に照らされた幹の気配を写します。SLGH033は、幹の間から差し込む新緑の色彩を思わせる一枚です。

そして残る2本、SLGW003SLGW007は、林ではなく樹皮そのものを写しています。同じ「白樺」という言葉でも、対象が違うわけです。この点は後ほど詳しく整理します。

型打ダイヤルはどこで生まれるのか

型打ダイヤルとは、金型を押し当てて微細な凹凸を刻む手法です。塗装や印刷では出せない陰影が生まれます。同じ文字盤でも、腕を傾けるたびに明るい面と沈む面が入れ替わります。

そのため、写真と実物で印象が変わりやすいという特徴があります。撮影時の光の向きひとつで、模様の立ち上がり方が変わるためです。白樺ダイヤルの色選びが難しいと言われる理由も、ここにあります。

ここで混同されやすいのが、モチーフの産地と製造の拠点です。長野県塩尻市の「信州 時の匠工房」は、スプリングドライブの製造拠点です。一方、岩手県の「グランドセイコースタジオ 雫石」は、機械式時計の製造拠点にあたります。いずれも公式が示す役割で、モチーフの産地とは別の軸になります。

つまり「白樺の情景をどこから得たか」と「文字盤をどこで作るか」は別の話です。白樺ダイヤルの記事を読み比べると、この2つが混ざって語られている例が少なくありません。

なお6モデルはいずれも、エボリューション9 コレクションに属します。ケースやダイヤルの設計思想については、エボリューション9 コレクションの解説記事もあわせてご覧ください。

2. 白樺ダイヤルのラインナップ一覧

グランドセイコー SLGW007

先に全体像をお見せします。6本の違いは、下の表でおおよそ把握できます。

品番ダイヤル素材キャリバー精度ケース径/厚さ重量防水価格(税込)発売
SLGB009白系エバーブリリアントスチール9RB2年差±20秒40.0mm/11.7mm168g10気圧1,386,000円2026年9月発売予定
SLGH031白銀色エバーブリリアントスチール9SA5平均日差+5〜−3秒40.0mm/11.7mm165g10気圧1,386,000円2026年10月発売予定
SLGH033グリーンエバーブリリアントスチール9SA5平均日差+5〜−3秒40.0mm/11.7mm165g10気圧1,386,000円2026年10月発売予定
SLGH029ブラックブライトチタン9SA5平均日差+5〜−3秒40.0mm/11.7mm112g10気圧1,518,000円2026年10月発売予定
SLGW003白系ブリリアントハードチタン9SA4(手巻)平均日差+5〜−3秒38.6mm/9.95mm60g日常生活用防水1,529,000円現行(入荷まで1年以上待ち・当店)
SLGW007ネイビーステンレススチール9SA4(手巻)平均日差+5〜−3秒38.6mm/9.95mm74g日常生活用防水1,342,000円現行(比較的ご案内しやすい)

2026年に登場するモデル全体の発売時期や価格については、2026年新作モデルの一覧記事にまとめています。

価格帯は1,342,000円(税込)から1,529,000円(税込)までです。いずれもメーカー希望小売価格になります。6本の中では、ブリリアントハードチタンのSLGW003が最も高い設定です。

エンジンは3種類に分かれます。SLGB009がスプリングドライブ、SLGH029・031・033が自動巻の機械式、SLGW003とSLGW007が手巻の機械式です。外装素材は4種類あり、組み合わせで印象が変わります。

ケースサイズにも違いがあります。新作4本は横40.0mm・厚さ11.7mmでほぼ共通し、縦は47.0mmから47.2mmです。SLGW003とSLGW007は横38.6mm・厚さ9.95mm・縦45.0mmと、ひと回り小ぶりに仕上がっています。

バンド幅は新作4本が22mm、SLGW003とSLGW007が20mmです。腕周りの最長は新作4本が197mm、SLGW007が195mmです。新作4本の中留には微調整機構があり、2mm×3段階の計6mmで長さを調整できます。SLGW003とSLGW007の中留にこの機構はありません。

重量は60gから168gまで、100g以上の開きがあります。この差は、数値以上に着けたときの感覚を左右します。

発売の予定も押さえておきましょう。SLGB009は2026年9月5日(土)、SLGH029・031・033は2026年10月9日(金)の発売が予定されています。SLGW003とSLGW007は現行モデルとして展開中ですが、SLGW003は人気が高く生産が追いついていないため、当店では入荷まで1年以上お待ちいただいている状態です。

なお2026年の新作4本とSLGW007は、公式にグランドセイコーブティック、グランドセイコーサロン、グランドセイコーマスターショップでの取り扱いと案内されています。SLGW003はブティックとサロンでのお取り扱いです。当店はサロン認定店として、6本すべてがお取り扱いの対象です。ただしSLGW003は前述のとおり入荷まで1年以上を要するため、手巻の白樺をいま迎えたい方には、比較的ご案内しやすいSLGW007を先にご提案しています。

3. 色で選ぶ

白樺ダイヤルは、白系・グリーン・ブラック・ネイビーの4系統に分かれます。色の系統は、選びやすさのために当店で整理したものです。同じ型打模様でも、色が変われば見え方はまったく違います。

白系|SLGB009・SLGH031・SLGW003

新作SLGB009 白樺(スプリングドライブ)着用。銀白ダイヤルとエバーブリリアントスチール(自社撮影)
新作SLGH031 白樺 着用(エバーブリリアントスチール・自社撮影)

白系は3本あります。ただし、公式の説明のされ方がそれぞれ異なる点に注意が必要です。

SLGB009について、公式サイトはダイヤルの色名を明示していません。「繊細な型打模様とカラーリングのダイヤル」と表現され、テーマとして「厳冬期の静謐な白樺林」が挙げられています。雪をまとった林の空気感を、淡い色調で写した一枚だとお考えください。

一方のSLGH031は、公式に白銀色と明記されています。「ダイナミックな型打模様と白銀色のダイヤル」という説明で、力強いハイビートを刻むブルースチールの秒針と響き合う点が語られています。

型打模様の説明も対照的です。SLGB009は「繊細な型打模様」、SLGH031は「ダイナミックな型打模様」と表現されています。同じ白樺林でも、模様の描き方の密度や勢いが異なるとお考えください。

グランドセイコー SLGW003 白樺の樹皮を写した白系ダイヤル(手巻9SA4)

白系の3本目が、手巻のSLGW003です。こちらは林ではなく、白樺の樹皮の凹凸を精緻な型打模様で写しています。公式サイトはダイヤルの色名を明示していませんが、明るく澄んだ白系の一枚で、外装には白い輝きが特徴のブリリアントハードチタンが使われています。

つまり同じ白系でも、静けさを写すSLGB009、輝きを前に出すSLGH031、樹皮の質感に寄るSLGW003という違いがあります。実物での見え方の差が大きい3本ですので、写真だけで決めず、店頭でお確かめいただくことをおすすめします。

なおSLGW003は、人気の高さに生産が追いついておらず、当店では現在、ご注文から入荷まで1年以上お待ちいただいています。ご予約は承っておりますが、手巻の白樺をいま迎えたいという方には、同じ9SA4を積むネイビーのSLGW007を現実的な第一候補としてご案内しています。2本の違いはSLGW003のレビュー記事で詳しく比べています。

SLGB009 白樺(信州)
1,386,000円 (税込)
お問合せ
SLGH031 白樺
1,386,000円 (税込)
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SLGW003 白樺(樹皮)
1,529,000円 (税込)
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グリーン|SLGH033

新作SLGH033 緑の白樺 着用。エバーブリリアントスチール(自社撮影)

SLGH033は、「生命の息吹を感じさせるグリーンのカラーリング」と説明されています。テーマは、すらりと高く伸びた白い幹の間から差し込む新緑の光です。その色彩が幾重にも連なる、神秘的な光景が下敷きになっています。

グリーンは光源で最も表情が変わる色のひとつです。日差しの下では明るく澄み、室内では深く沈んで見えます。色で個性を出したい方に向く一本といえます。

一方で、装いを選びすぎない濃度に収まっている点も特徴です。ビジネスの装いにも合わせやすく、休日には表情が際立ちます。実物の色味が気になる場合は、LINEで動画をご覧いただくご相談も承ります。

SLGH033 緑白樺
1,386,000円 (税込)
お問合せ

ブラック|SLGH029

新作SLGH029 夜の白樺(黒)着用。ブライトチタン(自社撮影)

SLGH029のダイヤルは、公式にブラックと明記されています。「ダイナミックな型打模様とブラックのカラーリング」という説明です。

テーマは、夜闇の中に佇む白樺の幹です。月光に照らされて幹が浮かび上がり、凛とした気配を湛える情景が語られています。黒一色に見えて、角度によって模様が立ち上がる点が魅力です。

遠目には落ち着いたブラックダイヤルとして映ります。近づくと白樺パターンが浮かぶという二段構えが、この一本の面白さです。装いを選びにくい色でもあり、仕事用としても選びやすい一本といえます。

SLGH029 黒白樺
1,518,000円 (税込)
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ネイビー|SLGW007

グランドセイコー SLGW007

SLGW007は、月あかりに照らされた白樺の樹皮をイメージしたダイヤルです。色は、わずかに褪せた明るめのネイビーと公式に説明されています。

凹凸が不規則に連なる樹皮の美しさを、精緻な型打模様で表現しています。青系でありながら主張が強すぎず、革ストラップとの相性も良好です。

ケース径38.6mmという寸法も、この色調とよく合います。手首まわりが細めの方や、控えめなサイズをお探しの方に向く構成です。

6本の中で、手巻の白樺をいま手元に迎えられる一本が、このSLGW007です。同じ9SA4、同じ横38.6mm・厚さ9.95mmのケース、同じ樹皮の型打模様で、外装はステンレススチール(74g)、価格は1,342,000円(税込)とSLGW003より187,000円抑えられています。取扱がマスターショップにも広がっていることもあり、当店ではSLGW003に比べて比較的ご案内しやすい状況が続いています。手巻をご希望の方には、まずこの一本をご覧いただいています。

SLGW007 白樺(樹皮)
1,342,000円 (税込)
お問合せ

4. エンジンで選ぶ

グランドセイコー SLGW007

色が決まらないときは、中身から絞る方法もあります。6本には3種類のキャリバーが搭載されており、性格がはっきり分かれます。

9RB2 スプリングドライブ U.F.A.

SLGB009に搭載されるのが9RB2です。スプリングドライブはセイコーグループが開発した駆動方式で、1999年に実用化されました。グランドセイコーへの搭載は2004年からです。

ぜんまいの力で動きながら、電子的な制御で速度を管理する仕組みです。秒針は目盛りを刻まず、滑るように流れます。

精度は年差±20秒(月差±3秒相当)とされています。日々の誤差を気にせず使いたい方に向く設計です。駆動期間は最大巻上時で約72時間、およそ3日間になります。

自動巻(手巻つき)で、シースルーバック側にパワーリザーブ表示を備えます。石数は34石で、りゅうずはねじロック式です。秒針にはブルースチールが用いられ、淡いダイヤルの上で色が際立ちます。

9SA5 メカニカルハイビート

SLGH029SLGH031SLGH033には、9SA5が搭載されます。毎時36,000振動のハイビート機構を持つ、自動巻(手巻つき)の機械式キャリバーです。

精度は静的精度で平均日差+5秒〜−3秒、携帯精度で日差+8〜−1秒とされています。9RB2とは数値の単位そのものが違いますが、優劣というより性格の違いとして捉えるのが自然です。合わせ直す頻度をどこまで許容するかで選び分けてください。

毎時36,000振動とは、1秒間に10回の振動を刻む速さです。テンプの往復に換算すると、1秒間に5往復になります。振動数が高いほど、秒針の動きはなめらかに見えます。姿勢の変化に対する安定性の面でも有利に働きます。

駆動期間は最大巻上時で約80時間です。金曜の夜に外しても、月曜の朝まで動き続ける計算になります。秒針が細かく刻む様子を楽しみたい方に向きます。

9SA4 手巻メカニカル

SLGW003SLGW007が搭載するのは9SA4です。手巻のみで動く機械式キャリバーで、毎秒10振動(毎時36,000振動)を刻みます。

精度は9SA5と同じく、静的精度で平均日差+5秒〜−3秒です。駆動期間も最大巻上時で約80時間を確保しています。裏ぶた側にパワーリザーブ表示があり、時計を裏返せば巻き上げの残量を確かめられます。

自動巻の機構を省いた分、薄さと軽さで有利に働きます。SLGW003の60g、SLGW007の74gという重量と、厚さ9.95mmという薄さは、この構成があってのものです。

毎朝りゅうずを巻く時間を、習慣として楽しめる方に向く一本です。腕から外している間は止まりますが、その手間を含めて機械式を味わいたい方に選ばれています。

5. 素材で選ぶ

新作SLGH033 緑の白樺 正面。エバーブリリアントスチール(自社撮影)

外装素材は4種類です。見た目の色味だけでなく、重さと防水性能にも関わってきます。

エバーブリリアントスチール

SLGB009SLGH031SLGH033が採用するのが、エバーブリリアントスチールです。グランドセイコーが用いる、高い耐食性を備えたスチール系の素材です。公式は、通常のステンレススチールよりも白く輝く点を特徴として挙げています。淡いダイヤルとの取り合わせでは、この白さが効いてきます。

重量はSLGB009が168g、SLGH031とSLGH033が165gです。中留は微調整機構つきのワンプッシュ三つ折れ方式で、一部にチタンが使われています。

手にしたときの密度感がしっかりある素材です。腕なじみの重さを求める方には、こちらの3本が合いやすいでしょう。

SLGB009の裏ぶたはシースルースクリューバックで、サファイアガラス越しに機構を見られます。りゅうずはねじロック式で、日常使いでの安心感にもつながります。

ブライトチタン

SLGH029が採用するのはブライトチタンです。セイコーグループが用いる素材で、グランドセイコー専用というわけではありません。ステンレススチールと比べて約30%軽く、通常のチタンより優れた耐傷性を備えます。

SLGH029の重量は112gで、同じ40.0mm径のSLGB009より56g軽い計算です。金属アレルギーに配慮した耐メタルアレルギー仕様である点も、日常使いでは見逃せません。

「56gの差といっても、数字では想像しづらい」とおっしゃるお客様は多くいらっしゃいます。ただ店頭で2本を順に着けていただくと、ほとんどの方が持ち上げた瞬間に表情を変えられます。手首への沈み込み方が、はっきり違って感じられるためです。

ブリリアントハードチタン

SLGW003が採用するのはブリリアントハードチタンです。名前の似たブライトチタンとは別の素材で、公式の仕様欄にもこの名称で記載されています。ケースと裏ぶたに同じ素材が使われ、耐メタルアレルギーの記載がある点も特徴です。

重量は60gで、6本の中で最も軽い構成です。クロコダイルストラップと組み合わせた、手巻らしい端正な佇まいの一本です。

ステンレススチール

SLGW007はステンレススチールのケースに、牛皮革のストラップを組み合わせています。重量は74gで、6本の中ではSLGW003に次ぐ軽さです。厚さも9.95mmに収まり、袖口の通りが軽くなります。

裏ぶたは4本ねじで固定するシースルーバック(SLGW003も同じ仕様)で、新作4本のシースルースクリューバックとは仕様が分かれます。バンド幅は20mmで、中留はワンプッシュ三つ折れ方式になります。

防水性能には差があるため、ここは注意してください。SLGW007は日常生活用防水で、他の4本は日常生活用強化防水(10気圧)です。革ストラップという構成もあり、水まわりでの扱いは分けて考える必要があります。

6. 産地とモチーフの違い

新作SLGH029 シースルーバックから見えるキャリバー9SA5(自社撮影)

白樺ダイヤルは、すべてが同じ場所・同じ対象を写したものではありません。ここを分けて理解すると、6本の関係がすっきりします。

長野・八千穂高原と岩手・雫石近域

SLGB009のモチーフは、長野県の八千穂高原です。白樺の群生数が日本最大とされる長野県の高原で、セイコーエプソン塩尻事業所内にある「信州 時の匠工房」の近域にあたります。

SLGH029SLGH031SLGH033の3本は、岩手県の白樺林がモチーフです。「グランドセイコースタジオ 雫石」の近域に広がる、日本有数の規模を持つ林とされています。なお、この3本について公式は具体的な地名を特定していません。

SLGW003SLGW007は、岩手県内でも産地が明確に示されています。岩手県の平庭高原で、約400ヘクタールにわたって白樺林が自生する場所です。この地名は公式に両モデルの説明として示されているもので、SLGH029・SLGH031・SLGH033には当てはまりません。

「白樺林」と「樹皮」──モチーフの書き分け

もうひとつ大切なのが、何を見て作られた模様かという違いです。2026年の新作4本は「白樺林」を、SLGW003とSLGW007は「樹皮」を写しています。

新作4本の型打模様は、林が群れ広がる情景がテーマです。幹と幹の間に生まれる奥行きや、そこに差し込む光の表情が主役になります。ダイヤル全体で一枚の風景を作る発想です。

対してSLGW003とSLGW007は、白樺の樹皮そのものに寄っています。凹凸が不規則に連なる樹皮の質感を、精緻な型打模様で写した2本です。近くで覗き込むほど発見がある種類の文字盤といえます。

時間帯の描き方も分かれます。SLGB009は厳冬期の静けさ、SLGH029は夜闇と月光、SLGH033は新緑の光を写した一枚です。SLGW007は月あかりに照らされた樹皮という設定になっています。

同じ「白樺」でも、遠景と近景という違いがあるわけです。この視点で見比べると、選ぶ基準がはっきりしてきます。

7. どのモデルがどんな方に向くか

新作SLGH031 装着者視点のリストショット(自社撮影)

ここまでの3つの軸を、選び方として整理します。優劣ではなく、暮らし方との相性でお考えください。

迷われたときは、色から絞る方法が分かりやすいと感じています。白系・グリーン・ブラック・ネイビーのどれに惹かれるかで、候補はおおむね2〜3本に絞られます。そのうえで重さとエンジンを見比べる順序です。

時刻を合わせ直す手間をできるだけ減らしたい方には、SLGB009が向きます。9RB2の年差±20秒という設計は、複数の時計を使い分ける方にも扱いやすい水準です。厳冬期の白樺林を写した淡い色調も、幅広い装いに合わせられます。

明るい輝きと機械式の鼓動をどちらも味わいたい方には、SLGH031が候補になります。白銀色のダイヤルとブルースチールの秒針の対比が、この一本の見どころです。

色で個性を出したい方にはSLGH033のグリーンをおすすめします。落ち着いた表情と軽さを両立したい方には、112gのSLGH029が合いやすいでしょう。

薄さと軽さを最優先されるなら、厚さ9.95mmのSLGW003(60g)とSLGW007(74g)が有力です。ただしSLGW003は入荷まで1年以上お待ちいただく状態ですので、いま迎えるならSLGW007が現実的な選択になります。革ストラップの佇まいも含め、静かな存在感を求める方に向きます。

当店では、発売前のご相談や入荷のご連絡、ご来店のご予約を承っております。色や重さは写真だけでは判断しづらい部分ですので、実物での確認をおすすめしています。遠方の方には、LINEでの実物動画のご相談も承ります。

8. よくある質問

新作SLGH029 正面。夜の白樺ダイヤルと40mmケース(自社撮影)
Q1. グランドセイコーの白樺ダイヤルは、現行で何本ありますか?
A. 現行は6本です。SLGB009・SLGH029・SLGH031・SLGH033・SLGW003・SLGW007の6モデルで、色もエンジンも外装素材もそれぞれ異なります。まずは色から絞り込み、次にエンジンで選ぶ順序が分かりやすい方法です。
Q2. 9RB2と9SA5では精度がどう違いますか?
A. 9RB2は年差±20秒(月差±3秒相当)、9SA5は静的精度で平均日差+5秒〜−3秒です。数値の桁の違いというより、合わせ直す頻度の違いとお考えください。日常でどこまで手をかけたいかで選び分けていただけます。
Q3. SLGW007の「樹皮」と2026年新作の「白樺林」は何が違いますか?
A. SLGW003とSLGW007は白樺の樹皮の凹凸を写した文字盤です。一方、新作4本は白樺林が群れ広がる情景をテーマにしています。同じ白樺でも、見ている対象そのものが違うとご理解ください。
Q4. 新作の発売はいつですか。発売前に相談できますか?
A. SLGB009は2026年9月5日(土)、SLGH029・SLGH031・SLGH033は2026年10月9日(金)の発売が予定されています。当店では発売前のご相談や入荷のご連絡、ご来店のご予約を承っております。お気軽にお声がけください。
Q5. エバーブリリアントスチールとブライトチタンでは、どちらが軽いですか?
A. ブライトチタンです。ブライトチタンのSLGH029は112g、エバーブリリアントスチールのSLGH031とSLGH033は165gになります。同じ40.0mm径でも、この差は着けた瞬間に分かる範囲です。
Q6. SLGW003はすぐに手に入りますか?
A. 人気が高く生産が追いついていないため、当店では現在、ご注文から入荷まで1年以上お待ちいただいています。ご予約は承っておりますが、手巻の白樺をいま迎えたい方には、同じ9SA4を搭載し比較的ご案内しやすいSLGW007をご提案しています。

まとめ

新作SLGH033 緑の白樺ダイヤルのアップ。グリーンに林立する幹を思わせる縦のライン(自社撮影)

グランドセイコーの白樺ダイヤルは、現行で6モデルが揃います。色は白系・グリーン・ブラック・ネイビー、エンジンは9RB2・9SA5・9SA4の3種類です。外装素材は4種類あり、重量は60gから168gまで幅があります。

モチーフの違いも選ぶ手がかりになります。2026年の新作4本は白樺林を、SLGW003とSLGW007は樹皮を写しています。遠景と近景、どちらの表情に惹かれるかで方向性が見えてきます。

手巻の2本については、SLGW003が入荷まで1年以上お待ちいただく状態です。いま手元に迎えるなら、同じ9SA4を積むSLGW007が第一候補になります。

グランドセイコーは2021年10月以降のお買い上げ分について、5年間の保証が付きます。長くお使いいただくためのコンプリートサービスは、メカニカル・スプリングドライブで88,000円〜(税込)が参考料金です。料金はお見積りとなりますので、LINEでもご相談を承ります。


気になる一本がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。徳島のグランドセイコーサロン認定店として、ご相談を承っております。

※掲載内容は2026年9月時点のものです。価格・入荷状況は変更となる場合がございます。最新の情報は当店までお問い合わせください。

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店舗外観

モダンで洗練された外観がお客様をお迎えします。

店内写真1

ジュエリーも幅広く揃うのでカップルや家族での買い物も長時間楽しむことができる。

店内写真2

4階にはバーカウンターとイベントスペースが設置されている。

店内写真4

落ち着いた雰囲気のバーカウンターで時計について語らうこともできる。

店内写真3

フロアごとに楽しみが見つけやすい建物の構造となっている。

株式会社ハラダは、徳島県で創業90年以上の歴史を持つ、日本正規高級時計協会(AJHH)加盟の腕時計正規販売店です。県内で眼鏡店を含む4店舗を展開し、お客様一人ひとりに最適な一本をご提案してまいりました。

2023年4月には本店をリニューアルし、より一層、腕時計が持つ本質的な魅力をご体感いただける空間へと生まれ変わりました。正規販売店ならではの確かな品質と、豊富な品揃えとともに、皆様のご来店、ご注文を心よりお待ちしております。

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